北海道の概要/印象

タンチョウヅル
画像出典:北海道観光振興機構(画像の再利用は禁止されています)

北海道は、日本の一番北に位置する大きな島で、亜寒帯に属している。

北海道は、各種の「日本の観光地・人気ランキング」で大体1位になるほど、日本人も大好きなエリアだ。

魅力的なものがたくさんあるので、わざわざ北海道だけのために日本に来ても君が後悔することはないだろう。

 

以下は北海道の魅力的なもののリストだ。

函館 海鮮
画像出典:はこぶら
  1. 美味しいシーフード
    ただでさえ日本のシーフードは美味しいが、北海道のものは別格だ。
    なぜ北海道のシーフードが美味いかと言うと、「海流と流氷の影響で栄養分が非常に豊かにある海で育つ」「海の水温が低いため、魚は大量の脂肪を蓄え、その身も締まっている」というのが主な理由だ。
  2. 深く積もる雪
    北海道には、シベリアからの冷気が日本海で多量の水分を含みつつ季節風に乗ってやってくるので、冬の間は毎日上質のパウダースノーが大量に降って積もる。
    「毎日パウダースノーが降る」という場所は、温暖化が進んでいる現在、世界中でも他にどこにもない。
    スキーやスノーボードをやるには素晴らしい環境なので、ニセコやルスツなどの場所には世界的にも有名なスキー場が集まっている。
  3. 雄大で豊かな自然と絶景
    北海道は近代になってから多くの人が住み始めた場所で、幸か不幸か開発が遅れたため、手付かずの素晴らしい自然や貴重な動植物が多数存在する。
    世界自然遺産となっている知床やラムサール条約に登録されている釧路湿原などはその一例だ。
    その他、非常に美しい海・山・川・湖とそれに伴う絶景が数多くある。また、大地も日本にあるとは思えないほど広々しており、地平線が見える場所がいくつかあるほどだ。
    ※北海道のことを話す時、その広大な大地が瞼の裏に浮かぶのか、ほとんどの日本人は遠い目をする。
  4. 多数の素晴らしい温泉
    北海道にある温泉地の数は245と日本一で、どこに行っても楽しむことが出来る。
    高級旅館・ホテルにある温泉も良いが、ヒグマがうろうろしているような深い山奥や、荒々しい海の中などにある温泉に浸かってみるのも思い出深い経験になるだろう。
セセキ温泉
画像出典:北海道観光振興機構(画像の再利用は禁止されています)

 

以下は北海道の概要だ。

 

総人口は約5,475,000人で、日本の都道府県の中の順位は第8位。

そのうち札幌市の人口は約1,970,000人(※日本全体では5位)

面積は83,450㎢で日本の総面積の約23%も占めており、日本の都道府県の中の順位は圧倒的な1位だ。

Covid-19の前で、観光客数は約36,780,000人(※日本全体で5位)、うち海外からは2,540,000人(※と日本全体で8位)と非常に観光が盛んな県でもある。

経済においては、一次産業が非常に強く、農業と水産業はともに2位の県に倍以上の差をつける圧倒的な日本一だ。北海道は“日本の食糧基地”的な存在だと言える。

その反面、製造業は弱く、第三次産業も観光以外に見るべきものがない。

長年に渡り、経済を牽引することの出来る産業がないのが、北海道の大きな悩みだ。

歴史

以下で北海道の歴史を記す。

約20,000年前の氷河期に、当時は地続きであったユーラシア大陸のシベリアからマンモスなどの大型哺乳動物を追いかけて渡ってきた人々が定住したことが北海道の歴史の始まりだ。

狩猟や採集が中心だった旧石器時代と縄文時代においては、北海道は本州と大体同じような歩みを辿っていた。
が、その後、本州は稲作などの農業を行う弥生時代へと移行するが、寒い気候の北海道では稲作が不可能だったため、縄文時代と同じような生活様式がそのまま8世紀頃まで続き、その間独自の文化が発展した。

13世紀くらいから北海道ではアイヌ民族とアイヌ文化が主流となる。

阿寒湖アイヌコタン
画像出典:北海道観光振興機構(画像の再利用は禁止されています)

※現在でも北海道の地名や自然(川・山・湖)の名称の約80%がアイヌ語源だ。

やはり13世紀くらいに本州から和人が北海道南部に進出し始め、アイヌと和人との交流・交易が盛んになっていく。

15世紀後半以降、和人の北海道での活動領域が広まり、16世紀末には和人の小国家である松前藩が成立する。

和人側が長年、不当な行為をし、不利な取引などをアイヌに強いたことなどにより、両者間の対立が激化して大きな戦いが3度(1456年・1669年・1789年)起きたが、これらの戦いなどを経て北海道は和人の支配下に入った。

侍たちの時代が終わり近代となった1868年以降、日本政府は北海道を開拓し、同時にロシアの脅威に備える政策を実行していく。

北海道庁旧本庁舎

具体的には、日本全国から多数の開拓民を集め、また屯田兵を駐屯させるなどである。

※現在のほとんどの北海道民の先祖は、これら開拓民たちや屯田兵たちだ。

灌漑や土壌の改良などの土地整備を行うことで、稲作などの農業や畜産などが盛んになっていく。

また、当時北海道には石炭資源が豊富にあったため、数多くの炭鉱が開発され、そして石炭を輸送するための鉄道や道路が多数建設されて経済が発展し、人口も急増した。

が、1960年代以降は、石油へのエネルギー転換が起こったため、北海道の炭鉱のほとんどが閉山されて人口増は頭打ちとなる。

北海道には、農業・漁業・観光業以外に競争力のある産業が少ないことから、経済は低迷を続けて現在に至っている。

県民性

クラーク博士像

北海道民の性格を一言で表すと「大らか」。

その他、「独立心が旺盛」「開放的で陽気、人付き合いが良い」「新しいものに関心が強いが、飽きっぽい」「のんびり屋」「粘り強く」「大雑把」というのも、特徴として挙げられる。

北海道民の先祖は、19世紀後半以降に日本各地方から入植してきた人たちがほとんどだ。

そういった歴史があるので、他所者には優しく排他的なムードがないのも北海道民の良い点だろう。

そして北海道民は、日本に古くからある因習にあまり囚われないので、離婚率が高かったり、不倫をしがちだったり、水商売で働くこともあまり気にしなかったりする。

恋愛に関しては、男性はロマンティストで優しく、女性は気が強くて積極的であるようだ。

北海道のお勧め・特筆事項

©KamuiSkiLinks

旅行の時期選び

北海道を訪れる際は、君の目的に合った時期を選ぶことが重要だ。

スノースポーツをやりたいのであれば、11月末〜3月末に訪れる必要がある。

※雪を見るだけであれば、10月末〜4月初旬。

富良野 サイクリング

普通に観光するのであれば、気候が良く、積雪がない上記以外の時期(4月中旬〜10月中旬)に訪れるべきだ。

※積雪がある状態でレンタカーを運転するのは慣れていないと非常に危険なので、止めた方が良い。

あと、ピーク期間に北海道を観光することも避けた方が良い。

日本人が夏休みを取る7月下旬〜8月末が一番のピーク期間だ。

中でもお盆(8月13日〜15日)の前後1週間くらいは、社会人を含む大多数の日本人が休みを取るので、北海道は大混雑する。

航空券やホテルなどの料金も通常時の2〜4倍になってしまうし、そもそも予約が出来ない可能性が高いので、出来ればこの時期は外した方が良い。

その他、日本のちょっとしたホリデーシーズンである「ゴールデンウィーク(4月29日周辺〜5月5日周辺)」「シルバーウィーク(9月15日周辺+9月23日周辺)」も旅行客が多いので、避けた方が良いだろう。

プランニング(旅先選びとプラン作成)

美瑛

北海道は広く、そして観光地も点在している。

大きく分けて、道南、道央、道北、道東という4つのエリアで北海道は構成されている。

それぞれのエリアがかなり広く、またスピードが速くて運行頻度の高い新幹線も走っていない。

なので、かなり駆け足で見て回っても、1エリアに最低でも2日はかかると理解した上で旅行のプランを立ててくれ。

※例えば道南の函館から道東の知床という“端から端まで」を移動する場合、距離は650kmあり、どんな交通機関を利用しても移動時間は10〜11時間かかる。

八幡坂
画像提供:はこぶら
ゆるきゃら

一番効率的な移動手段は、「飛行機+レンタカー」だ。

※レンタカーを出発場所と違うところで返す「乗り捨て」をうまく活用すると、移動時間を大幅に短縮出来る。

なお乗り捨ての料金は大体5,000円〜8,000円くらいだ。

日本国外からのアクセス

新千歳空港

アジアを中心とした世界14都市と結ばれている。

就航都市、時刻表については以下を参照してくれ。

新千歳空港/国際線

アジアを中心とした世界14都市と結ばれている。 就航都市、時刻表については以下を参照してくれ。 https://www.new-chitose-airport.jp/ja/airport/

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函館空港

国内線の就航都市は東京(羽田/成田)、札幌(新千歳/丘珠)、大阪(伊丹)、名古屋、奥尻島。 国際線は、台湾(台北)との間のみ路線がある。

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旭川空港

国内線は、就航都市は東京(羽田)のみ。 ※夏季のみ名古屋と大阪(伊丹)にも就航する。 国際線は、台湾(台北)との間のみ路線がある。

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日本各地からのアクセス

新千歳空港

北海道へは、郊外に新幹線の駅がある函館に行く以外は、飛行機一択だ。

飛行機:新千歳空港

新千歳空港/国内線

新千歳空港は日本国内26都市と結ばれている

新千歳空港

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新千歳空港からのアクセス

新千歳空港は、札幌市・中心部から南東約50kmと結構遠い場所にある。

鉄道

JRが空港内に乗り入れていて、列車の運行頻度も1時間あたり5本あるので、結構便利だ。

札幌駅までの所要時間は約40分。

 

詳細は以下を参照してくれ。

バス

新千歳空港からは、札幌中心部へのバスや北海道各地(函館・ニセコ・旭川など)への高速バスもある。

札幌市内中心部までの所要時間は60〜70分かかるが、途中に主だった複数のホテルに立ち寄るのと、運賃も1,100円とJRに比べて580円安いという点は良い。

 

詳細は以下を参照してくれ。

タクシー

新千歳空港―札幌駅は大体15,000円くらいかかる。

なお、出発時間がPM10:00~AM5:00の場合は、深夜割増料金が20%かかる。

飛行機:その他の空港

北海道には、新千歳空港以外にも13の空港があるが、その内、君のような旅行者が実際使える感じなのは、函館・旭川・釧路・女満別・帯広・中標津・稚内くらいだ。

※上記は、利用者の多い順に並べている。

LCCが飛んでいる釧路–東京(成田)と女満別−東京(成田)という2つの路線の航空運賃が安いが、それ以外は結構高い。

道東エリア
たんちょう釧路空港

たんちょう釧路空港

就航都市は東京(羽田/成田)、札幌(新千歳/丘珠)、大阪(関西) ※夏季のみ名古屋と大阪(伊丹)にも就航する。

たんちょう釧路空港

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女満別空港

就航都市は東京(羽田/成田)、札幌(新千歳/丘珠)、大阪(関西) ※夏季のみ名古屋と大阪(伊丹)にも就航する。

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とかち帯広空港

就航都市は東京(羽田)のみ。 ※夏季のみ名古屋と大阪(伊丹)にも就航する。

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中標津空港

就航都市は東京(羽田)、札幌(新千歳)。

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道南エリア

函館空港

国内線の就航都市は東京(羽田/成田)、札幌(新千歳/丘珠)、大阪(伊丹)、名古屋、奥尻島。 国際線は、台湾(台北)との間のみ路線がある。

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道北エリア

旭川空港

国内線は、就航都市は東京(羽田)のみ。 ※夏季のみ名古屋と大阪(伊丹)にも就航する。 国際線は、台湾(台北)との間のみ路線がある。

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稚内空港

就航都市は東京(羽田)、札幌(新千歳)

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新幹線

北海道新幹線

北海道には新幹線の駅が1つしかない。
「東京駅」から函館の郊外にある「新函館北斗駅」までは、1時間〜1.5時間に1便の頻度で新幹線が運行している。
「東京駅」から「新函館北斗駅」までの所要時間は約4時間20分。

北海道内のアクセス

直線道路

北海道はかなり広く、そして観光地も点在している。

また都市/エリア間の交通もさほど便利ではないので、移動はかなり大変だ。端から端まで、例えば道南の函館から道東の知床までだと距離は650kmで移動時間は何を利用しても10〜11時間かかる。

※道南の函館から道北の稚内だと距離550kmで移動時間は9〜11時間。

 

北海道を移動するのに一番時間のロスが少ないのは、「目的地周辺まで飛行機で行く+レンタカー」だ。

※上記はコストが高いのと、国際免許証が必要というハードルがあるが。。。

飛行機

飛行機は北海道の都市間の路線が少なく、かつ運行頻度が低く、料金もかなり高い。

札幌(新千歳空港+丘珠空港)と、他の主要エリア/函館・釧路・女満別・中標津・稚内 との間に路線がある。

鉄道

北海道は、鉄道網がそれほど充実していない。

鉄道が通っている場所が少なく、運行頻度も低いので、北海道においては、札幌市内と近郊の路線、およびJR函館本線(※函館−小樽−札幌−旭川)以外は、鉄道の利用価値はそれほど高くない。

※なお、新幹線が時速300kmでビュンビュン走っている本州とは違い、北海道には最高時速120kmくらいの特急列車しかない。

なお、鉄道は札幌市の地下鉄やゆっくりと道路を走る路面電車(札幌市と函館市)を除くとJR1社だけだ。

 

以下で詳細(時刻表など)を確認してくれ。

高速バス

小樽

札幌を起点として、主だった都市/エリア(旭川・釧路・函館・網走・知床・帯広)との間に高速バスが走っている。

高速バスは、時間は鉄道とそれほど所要時間が変わらず(※1〜1.5倍)、料金は半分くらいで済む。

日本のバスは綺麗で、運転も荒くないので、バス旅は結構快適だ。

夜行バスもあるので、夜に移動して時間と宿泊代を節約したい君にはおススメだ。

 

時刻表等、詳しくは以下のリンクを見てくれ。

レンタカー

札樽自動車道

北海道の場合、札幌市内とその近郊以外はアクセスが悪い。

レンタカーがあると非常に便利なので、雪がない4月中旬〜10月中旬の間はレンタカーを借りることを強くお勧めする。

北海道での車の運転に関しては以下のような特徴がある。

良い点
  1. 運転しやすい(※道路の状態が良い、道の数が少なく迷いにくい、道が空いていて信号も少ないのでストレスなく速く移動出来る など)
  2. 高速道路の料金が日本の中では安い。
  3. 観光地の駐車場はタダのところが多い。
悪い点

10月〜4月までは積雪があり、路面も凍結するので、運転するのは危ない。

雪道

ヘタをすると事故って死ぬ。

※この時期には車を借りない方が良いだろう。

お勧め事項
  • レンタカーを出発場所と違うところで返す「乗り捨て」をうまく活用すると、移動時間を大幅に短縮出来る。
    なお乗り捨ての料金は大体5,000円〜8,000円くらいだ。
  • 以下は、多言語で予約することが出来るレンタカーの比較サイトだ。
    ※値段も他のサイトよりも安いことが多いのでお勧めだ。

観光

富良野 春の畑

北海道は非常に広い。

同一エリア、あるいは隣接しているエリアの街やスポットは、なるべくまとめて回るべきだ。

でないと、移動で大きく時間をロスしてしまう。 なお、主だった観光地は北海道全土に点在している。

道央

洞爺湖展望台

道南

五稜郭 桜
画像出典:北海道観光振興機構(画像の再利用は禁止されています)

道東

クルーズ船
画像出典:北海道観光振興機構(画像の再利用は禁止されています)

道北

ファーム富田

グルメ

札幌 寿司 海鮮

ミシュラン星付きのレストランも76店舗ある(※2017年段階)など、北海道は食のレベルも非常に高い。 (※うち三つ星は3店)

北海道の大地で採れる肉(牛・豚・羊・ジビエ)、野菜、乳製品なども素晴らしいが、何と言ってもシーフードだろう。

その味の良さや新鮮さは世界トップクラス。

なぜ北海道のシーフードが美味いかと言うと、「海流と流氷の影響で栄養分が非常に豊かな海で育つ」「海の水温が低いため、魚が大量の脂肪を蓄え、その身も締まっているというのが主要因だ。

和食店や寿司屋だけでなく、居酒屋でさえも提供するシーフードのレベルが高い。

そしてレストランや料理の値段も東京などに比較すると20〜30%くらい安い感じだ。

なので、北海道に来た君は、朝から晩まで美味しいものを食べ続けなければいけない。

 

なお、なぜか札幌にはビュッフェの店が多く、ランチで1,000円〜2,500円くらいと料金も結構安いので、北海道の名物を一度にたくさん味わいたかったら、ビュッフェの店に行け。 

その他、B級グルメでは、“北海道民のソウルフード”であるラーメン、スープカレー、ジンギスカンなども忘れてはならない。

スイーツだと北海道の新鮮で高品質の牛乳や卵、農産物などを原料として使った洋菓子のレベルが高い。

ラーメン

新千歳空港

「ラーメン」は、北海道観光において欠かせない要素だ。

大体1杯600〜900円くらいで食べることが出来る。

 

北海道にあるラーメン店の数は約1,600と日本で2番目に多い。(※1位は約2,800店の東京都)

そして北海道の人々のラーメンへの愛情は強く、そしてラーメン店同士の競争は厳しい。

ミシュラン(2017年)で星を取った店はないが、ビブグルマンとして紹介されている店は22もある。

 

「これが北海道のラーメンだ!」という統一された概念や味はなく、「札幌」「函館」「旭川」「釧路」という4つの街から生まれたラーメンが北海道のラーメンを代表するものとなっている。

 

以下で4つのエリアのラーメンについて記す。

札幌ラーメン

札幌味噌ラーメン

「札幌ラーメン」は野菜がたっぷり入った味噌ラーメンだ。

約1,000軒のラーメン店がある“激戦区”札幌で1955年に誕生した。

それ以前は、札幌においては醤油ラーメンが主流だったが、「味の三平」という今でも人気のラーメン店の創業者、大宮氏が味噌ラーメンを考案し、全国的に大人気を博して以降は、「札幌ラーメン=味噌ラーメン」というイメージが定着している。

 

「札幌ラーメン」のスープは、基本は豚骨ベースで、ニンニクの効いた濃厚な味となっている。
これに味噌ダレを溶かす。

スープの表面はラードで覆われており、冷めにくいというのが、寒い北海道の気候に合っている。

麺は、中太の縮れ麺、多加水で熟成させているため、歯ごたえがある。

トッピングは葱・叉焼・メンマという一般的な具に加え、タマネギ・キャベツ・モヤシなどを中華鍋で炒めたしゃきしゃき状態の野菜がたっぷり入るのが「札幌ラーメン」の特徴だ。

 

なお、「ミシュランガイド」でビブグルマンの評価を得ているのが以下の///店。

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旭川ラーメン

旭川ラーメン

「旭川ラーメン」は、「札幌ラーメン」「函館ラーメン」とともに“北海道3大ラーメン”の一つに数えられており、日本全国でも知名度や人気は高い。

日本全国のみならず、海外(アメリカ・カナダ・香港・台湾・シンガポール・マレーシア・フィリピン・タイ)にも数十店舗を展開している「ラーメン山頭火」のような存在もあるほどだ。

旭川市内には約200店舗ものラーメン屋があり、これは人口一人当たりでは日本有数の多さ。

 

旭川ラーメンは、「醤油味・魚介系と豚骨系のダブルスープ・中細の縮れ麺」という特徴を持つ。

具体的には以下だ。

 

まず、スープ。

豚骨系のスープと、煮干や昆布などの魚介系のスープを合わせるダブルスープとなっている。

こってりとコクがあるが、魚介が加わっているので、意外に後味はさっぱりしている。

そして、スープの表面はラードが覆われているため冷めづらくなっている。

これは旭川という非常に厳しい寒さの土地ならではの工夫/知恵と言えるだろう

麺は、加水率が低い、色白かつ中細の縮れ麺だ。

水分が少ないから麺はスープを吸収し、また縮れているから麺はスープと良く絡む。

麺とスープの“一体感”を味わることが出来る。

 

そして具。

葱・チャーシュー・メンマなどオーソドックスなもので、ボリューム感もそれほど無い。

※同じ北海道でも、野菜などの具がたっぷりの札幌ラーメンとはかなり違う。

 

なお、「ミシュランガイド」でビブグルマンの評価を得ているのが以下の2店。

蜂屋五条創業店

1947年創業の有名なラーメン店。 この店のスープは独特の製法で、豚骨を使った出汁と鯵の煮干しを中心とした魚介出汁を取り、それぞれの出汁を冷やして不純物を取り除いてからブレンドする。 また、スープにはこの店独自の「焦がし […]

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らーめん よつ葉

2015年12月オープンと比較的新しい店だが、オープンしてまもなくミシュランでビブグルマンにも選ばれている人気店。 店主は煮干しラーメンに大いに拘りを持つ人物だ。 化学調味料を一切使わず、日本産の数種類の煮干しと昆布や鰹 […]

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函館ラーメン

函館らーめん

函館と言えば「塩ラーメン」だ。

日本には、“ご当地ラーメン”が全国で約130あるが、塩ラーメンは函館ラーメンだけ。

19世紀半ばに中国から伝わった、まっすぐな麺とあっさりしたスープの湯麺が函館ラーメンのルーツで、その原型は現在にいたっても大きく変化していない。

一般的に、北海道のラーメンは脂が多めのこってりした味わいだが、函館ラーメンのスープは、豚骨や鶏ガラをベースにしているが、あっさりとした塩味で臭みがなく、澄んでいる。

そして、スープに醤油だれを合わせたり、昆や鰹節などの海産物を出汁として加えることをしないのも函館ラーメンの特徴だ。

麺は、多加水 で中細。

トッピングは、葱、叉焼、メンマのみと、シンプル&オーソドックス。

なお、函館ではラーメン専門店は少なく、中華料理店でラーメンが提供されることが多い。

市内にラーメンを出す店の数は約170店舗ある。

 

以下が代表的な人気店だ。

あじさい 本店

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滋養軒

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釧路ラーメン

「釧路ラーメン」は “北海道3大ラーメン”に次ぐ存在だ。

釧路市内には100店以上のラーメン店がある。

「釧路ラーメン」は、鰹出汁のあっさりした醤油味のスープと細縮れ麺が基本だ。

1930年くらいから屋台(やたい)で提供されるようになり、第2次大戦後に店が増えた。

麺が細いのは、寒い海から帰った漁師達に少しでも早く温かいラーメンを出すために茹(ゆ)で時間の短縮を図って関係者たちが努力した結果らしい。

以下が代表的な人気店だ。

らーめん工房 魚一

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ラーメン まるひら

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札幌でグルメを楽しむ

さまざまなラーメンを体験する

北海道でラーメンを食べることが出来る店は1,600軒以上と、至る所にあり、夜遅くまでやっている店も多いので、手軽に楽しむことが出来る。

君がラーメンの初心者であれば以下のようなラーメン店の集合施設に行くと良いだろう。 人気の店が集まっており、施設によっては小さいサイズのラーメンもあるので、一度に何種類か楽しむことが出来る。

札幌らーめん共和国

有名店が8店舗揃う

札幌らーめん共和国

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元祖さっぽろラーメン横丁

有名店が17店舗揃う

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北海道ラーメン道場

北海道各地の人気ラーメン店の支店が10店舗あり、「札幌系/味噌でたっぷりの野菜」、「函館系/塩味でさっぱり」、「旭川系/トンコツと魚介ダシ」という“北海道の三大ラーメン”全てを味わうことが出来る。

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あさひかわラーメン村

旭川を代表するラーメン屋8軒が出店しているラーメン専門の集合施設で、ショッピングセンターの一角にある。 各店がハーフやミニのラーメンを提供しているので、食べ比べも出来るのが良い。

旭川

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ジンギスカン

ジンギスカン

ジンギスカンとは、羊肉を鉄兜のような金属の鍋を使った焼肉料理で、北海道の名物だ。

北海道以外の地域では店がほとんどないので、羊肉が好きな君はトライしてくれ。

札幌には、日本の大手ビールメーカーが直営の、いずれも1000席以上という大きなビール園があり、全ての店で「ジンギスカン食べ放題、ビール飲み放題」というメニューがある。

※余分にお金を払えば、カニも食べ放題になったりする。

中でも「サッポロビール園」は、札幌が発祥の地であるサッポロビールが経営しているだけあって、総席数が2500もありスケールが大きい。

いつも大勢のお客で賑わっている。

サッポロビール園

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キリンビール園 アーバン店

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スープカレー

スープカレー

スープカレーは、「スパイスの効いた、さらさらのスープと大きな具材(野菜、肉など)が特徴のカレーの1種」だ。

今から50年くらい前に札幌で誕生した。

北海道では大人気だが、北海道以外の地域では店があまりないので、B級グルメが好きな君はトライしてくれ。

スイーツ

さっぽろスイーツ

北海道は日本一の酪農•農業地域であるため、新鮮で高品質の牛乳や卵、農産物などが安く入手出来る。

その影響でチョコレートや洋菓子などの生産が盛んでレベルが高い、“スイーツ王国”だ。

君たちが大好きなお土産用菓子の「白い恋人」や「ROYCEの生チョコレート」などは北海道に本社がある企業が作っている。

札幌には、スイーツメーカーや牛乳メーカー直営のカフェがJR「札幌駅」周辺と地下鉄「大通駅」周辺にたくさんあるので、是非行って美味しいデザートやお茶を楽しんでくれ。

以下7つが代表的な店舗だが、

“コストパフォーマンスが非常に良い”「六花亭札幌本店」、“北海道各地から6つの人気店が集まっている”「ビッセスイーツ」、“素晴らしい歴史的建造物をリノベーションした「北菓楼(きたかろう)札幌本館」 が特にお勧めだ。

札幌駅周辺

六花亭 札幌本店

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きのとや 大丸店

きのとや大丸店

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よつ葉ホワイトコージ

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雪印パーラー

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大通駅周辺

BISSE SWEETS

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ISHIYA 札幌大通本店

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北菓楼 札幌本館

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ショッピング

大通公園付近

札幌市内中心部であるJR「札幌駅」周辺と地下鉄「大通駅」周辺に大きなデパートや量販店が多数あり、君が欲しいものは大体揃っている。

札幌市以外の北海道の都市にはショップが質/量ともかなり寂しい感じなので、お土産物のショッピングはお勧めできない。

札幌市内には、百貨店では大丸、東急百貨店、三越、丸井今井が、家電量販店ではヨドバシカメラ、ビックカメラ、ヤマダ電機が、化粧品、薬品、日用雑貨などは狸小路というアーケード街がある。

土産物は、札幌駅にある商業施設(大丸 JRタワースクエア)の地下1Fにたくさんスイーツと食品の店があるが、新千歳空港(国内線ターミナル)の方が店の数/商品の品揃えとも充実している。

早めに空港に行って買った方が、荷物にならなくて良いだろう。

百貨店

札幌駅前

札幌駅にある「大丸」が規模、店のラインナップ、品揃え等全ての点で圧倒的だ。

特に地下1階の食品フロアが充実している。

大丸 札幌店

大丸

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東急百貨店 さっぽろ店

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三越札幌

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丸井今井 札幌本店

丸井今井

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家電量販店

大規模な店は全て札幌駅前にある。

ビックカメラの店舗面積が一番大きく、他の2つの店の2倍程度ある。

ビックカメラ 札幌店

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ヨドバシカメラ マルチメディア札幌

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ヤマダ電機テックランド札幌本店

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化粧品/薬品/日用雑貨

狸小路

「狸小路商店街」に行くのが良いだろう。

狸小路商店街」は、「大通駅」と「すすきの駅」の中間くらいにある、東西約1kmのアーケード街だ。

ドンキホーテや沢山のドラッグストアなど合計で約200店舗の様々な店があり、店同士の競争が激しいので、商品の値段も安い。

狸小路商店街

狸小路

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MEGAドン・キホーテ札幌狸小路本店

MEGAドンキ

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泊まる

定山渓温泉
画像出典:北海道観光振興機構(画像の再利用は禁止されています)

北海道には宿泊施設数が約3,000、部屋数が約100,000ある。

が、日本人にも大人気の観光地である北海道は以下のシーズンやタイミングだとホテルが非常に取りにくい。

  • 夏/気候が非常に良い夏(7月と8月)は混むが、日本の学生たちの夏休み期間中である7月下旬〜8月末がピークとなる。
    その中でも8月10日くらいから8月15日くらいまでの「お盆休み」は社会人も休みになるので、更に混む。
  • 休暇時期/日本全体で1週間程度の中期間の休みがある4月末〜5月初旬の「ゴールデンウイーク」と年末年始も非常に混む。

※お盆休み」「ゴールデンウイーク」「年末年始」の期間は、ホテルの料金が閑散期の倍以上になるので、可能であればこの時期に北海道に行くのは避けた方が良い。

 

あと札幌の場合、「札幌ドーム」で大物アーティストによる数万人規模の観客を集めるコンサートが開催されるとホテルが全く取れなくなる。

コンサートがある日には、札幌以外の街からアーティストのファンたちが多数札幌に集まって来て宿泊するので、市内のホテルの多くが満室になってしまう。

君の滞在中にも上記の事態は起こりうる。

その場合は、「札幌駅から電車で30〜40分くらいのところにある“近隣の街”に宿を取る」くらいしか打つ手がない。

“近隣の街”とは、具体的に言うと「小樽」と「千歳」で、この2つの町には宿泊施設が多数ある。

宿泊にお勧めの場所

JRのターミナル駅付近が北海道のどこの街/エリアでも一番栄えているので、泊まる場所としてお勧めだ。

エンターテインメント

ニセコ スノーボード
画像出典:北海道観光振興機構(画像の再利用は禁止されています)

温泉

ニセコ 温泉
画像出典:北海道観光振興機構(画像の再利用は禁止されています)

北海道にある温泉地の数は245と日本一だ。

ほぼどのエリアに行っても温泉を楽しむことが出来る。

以下が北海道の代表的な温泉だ。

※温泉コンテンツへのリンクを貼る。

祭り

さっぽろ雪まつり

さっぽろ雪まつり

花見

花火

ナイトライフ

ワイン

北海道でナイトライフを楽しむならば、札幌市中心部にあるすすきの一択だ。

クラブやカラオケ、バー、ライブハウス、キャバクラ/ホストクラブなど。

ここは、東北地方を含む北日本で最大の歓楽街だ。

レストラン・居酒屋・バーなどの飲食店、ダンスクラブなどの遊び場、キャバクラ・ゲイバー・ソープランドなどの風俗店が3,000軒以上も密集している。

スキー/スノーボード

ニセコアンヌプリ スキー場

世界的にも有名なスキー場が集まるニセコやルスツを筆頭に、北海道には約100箇所のスキー場がある。

長野県と並び、日本のスノースポーツの“メッカ”だ。

北海道のパウダースノーは“世界一”と呼んでも差し支えないだろう。

シベリアからの冷気が日本海で多量の水分を含みつつ季節風に乗ってやってくるので、冬の間は毎日(!)上質のパウダースノーが降る。

「毎日パウダースノーが降る」という場所は、温暖化が進んでいる現在、世界中でも他にどこにもない。

 

スキー場がオープンしているのは、11月末〜3月末。

大体のスキー場の近くには温泉もある。

「一日中スキー/スノーボードで楽しんだ後、北海道の美味しい食事を食べ、その後温泉に入る」という夢のような日々が君を待っている。

※5日以上過ごすと社会復帰出来なくなりそうで、ちょっと怖いが。。。

以下のサイトで詳しい情報が載っているので、参照してくれ。

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