全国屈指の人気動物園
年間入園者数が約1,400,000人と全国屈指の人気動物園だ。
約152,000㎡の敷地内に約110種・650点の動物たちが暮らしている。
ここにはパンダのようなスーパースター的な珍しい動物はいない。(※レッサーパンダはいるが。。。)
そして北海道に生息する動物はいるが、園内で北海道らしさ感じさせるものは何もない。
と否定的なことを言ったが、ここが動物への深い理解と愛情を感じさせる素晴らしい動物園であることは間違いない!
1967年に開園したが、途中入場者数が減少し、閉園の危機に陥った時期があったが、園長や職員たちによる涙ぐましい努力や素晴らしい創意工夫によって蘇り、“日本一”とまで言われる動物園になった。
その素晴らしい“感動ストーリー”をここで語るにはスペースが足りないし、何よりもその“感動ストーリー”についてよく知らないので、ここでは記載しない。
旭山動物園を”日本一の動物園“にしたのは、以下の3つの施策だと言っても過言ではないだろう。
- 行動展示
動物たちの生き生きとした動きを見せたり、動物たち本来の習性や能力を最大限引きだす展示方法だ。
それぞれの動物の習性や特徴をよく研究した上で、工夫を凝らした環境や空間を作ることで、それらを実現している。 - もぐもぐタイム
動物の能力が最も発揮されるのは食事の時間。
飼育スタッフが動物に餌を与えながら、それぞれの動物の生態や特徴について分かりやすく説明をしてくれる。(※残念ながら全て日本語だが。。。)
子供は大喜びだが、大人でも十分楽しめる。 - 共生展示
本来の生息地が共通している複数の動物を、同じ空間で飼育するちょっと珍しい展示方法。
※実際、「海豹(あざらし)・大背黒鴎(おおせぐろかもめ)・尾白鷲(おじろわし)」や「白手長猿(しろてながざるる)・羌(きょん)」などが同じ空間で暮らしている。
野生の環境下に似た緊張感が生まれ、動物本来の生命力が引きだされるらしい。
海豹(あざらし)館
大水槽と「マリンウェイ」とよばれる直径1.5mの円筒状の水槽、そして北海道の漁港をイメージした屋外放飼場がつながっており、あらゆる角度から海豹(あざらし)を観察することができる。
「マリンウェイ」では、海豹(あざらし)特有の重直の泳ぎや、彼らの豊かな表情を近くで見ることができる。
彼らが楽しそうに行ったり来たりする様子は非常に可愛らしい。
好奇心旺盛な海豹(あざらし)たちは、たまに泳ぎを止めてこちらの顔をじっと見てくることもある。
北極熊館
一番見たいのは、巨大な北極熊がブールに飛び込む迫力満点の姿だ。
「もぐもぐタイム」ではプールに投げ込まれた魚をめがけて、北極熊が豪快に水中へ飛び込む様子を見ることが出来る。
また、シールズアイも是非体験したい。
これは、屋外放飼場の地表部分に設置された透明のカプセルで、北極熊の獲物となる海豹(あざらし)の視点で北極熊を観察できるというちょっとスリリングな仕掛けだ。
実際、北極熊が近づいてくると結構怖い。
ペンギン館
360度見渡せるチューブ状の水中トンネル内を4種類のペンギンたちが空を飛んでいるかのように高速でスイスイと泳ぐ様子は見ていて爽快だ。
屋内放飼場では、タイミングが合えば、子育ての様子や親鳥が卵を大事そうに温めている姿を見ることが出来る。
手が届きそうなほど近くで、ヨチヨチ歩く可愛いペンギンの姿を観察できる屋外放飼場も人気だ。
以下は、ちょっとしたコツだ。
- 見学は反時計回りに進むべし。
- 入口は3カ所あるが、どこから入っても反時計回りに進むと効率よく回流ことが出来る。 ちなみに人気施設に近いのは西門だ。
- 敷地は広く、坂が多いので、シャトルバス(無料)をうまく使うべし。
- まずは入口に設置されている告知板で、見逃してはいけない 「もぐもぐタイム」の実施時間をチェックして、見る施設の優先順位などを決めるべし。
- 駐車場は無料のところ(500台分)と、民間の業者がやっている有料のところが混在しているので気をつけるべし。
※有料と言っても1日500円なので大して高くはないが。