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釧路の概要/印象

タンチョウヅル
画像出典:北海道観光振興機構(画像の再利用は禁止されています)

釧路は北海道・東部の太平洋沿岸にある街で、このエリアの政治・経済の中心都市だ。

とは言っても人口は約180,000人程度で、年々その数は減少している。

釧路には、日本最大の湿原である「釧路湿原」があるなど、豊かな自然と素晴らしい風景があり、夕陽も「世界三大夕陽」とされているほど素晴らしい。

そして日本有数の漁港(※かつては日本一の漁獲量だった)があるので、極めて高いレベルのシーフードをリーズナブルな価格で楽しむことが出来る。

ここで釧路の歴史を少し語る。

古来より釧路周辺には、先住民族である「アイヌ」が住んでいた。

江戸時代(1603〜1868年)になってから日本人が定期的に訪れてアイヌと交易をするようになり、1799年に東側の北海道が江戸幕府領になると、本土から移住した農民や漁民が増え、釧路は漁業や交易、交通の一大拠点となった。

その後、「炭鉱業」・「漁業」「製紙業」を中心に大いに発展したが、「炭鉱業」が駄目になった1960年代から街は徐々に衰退し続けている。

なお釧路は、阿寒湖・摩周湖・屈斜路湖に近いので、一緒に回ると効率的だ。

釧路のお勧め・特筆事項

和商市場
画像出典:北海道観光振興機構(画像の再利用は禁止されています)

素晴らしい自然/景色とグルメなどを楽しんでくれ。

美しい自然/景色は、釧路湿原と夕陽になるだろう。

グルメはシーフードが素晴らしい。

日本でも有数の漁港である釧路では、新鮮な海産物が毎日水揚げされている。

美味しいシーフードが、炉端焼の店や市場など色々な場所でリーズナブルな価格で楽しむことが出来るのが素晴らしい。

ラーメンもレベルが高い。

アクセス/データ

釧路湿原

釧路は札幌から約300kmも離れており、一緒に回るのはあまり効率的ではない。

札幌から移動する場合は、多少高いが飛行機を利用するのが早くて良い。

所要時間は、飛行機が約45分(約10,000〜15,000円)だが、電車は約4.5時間(約9,500円)、高速バス約5時間(約5,500円)かかる。

釧路周辺を回るのであれば、便数の少ない公共交通期間を使わず、レンタカーを利用した方が便利かつ早い。

飛行機

たんちょう釧路空港

日本国内では、東京(羽田)、大阪(関西)、札幌(新千歳・丘珠)との間に航空路線がある。

東京(羽田)と札幌(新千歳・丘珠)からは1日5〜6便あるが、大阪(関西)からの便は1日1便のみ。

たんちょう釧路空港

就航都市は東京(羽田/成田)、札幌(新千歳/丘珠)、大阪(関西) ※夏季のみ名古屋と大阪(伊丹)にも就航する。

たんちょう釧路空港

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空港からのアクセス

バス

釧路市内に行くバスが全ての到着便に接続して運行されている。

釧路駅まで所要時間は約50分。

鉄道

JR:根室本線、釧網本線

バス

札幌・旭川・北見・帯広など北海道各都市との間に高速バスの路線がある。

以下のサイトでチケットを予約できる。

観光

釧路湿原
画像出典:北海道観光振興機構(画像の再利用は禁止されています)

釧路湿原

釧路湿原は日本最大の湿原で、その大部分が国立公園に指定されている。

小さな島国・日本とは思えない雄大な自然を体験できる場所だ。

東西25km/南北25km、総面積268,600,000 m²もの広大な湿原には手付かずの貴重な自然が残り、約700種の植物と約1300種の動物が生息している。

そして水鳥の生息地として重要な湿地のみが登録されるという「ラムサール条約登録湿地」に日本で初めて選ばれている。

※「ラムサール条約に登録されている」と聞くと何やら有難い感じだが、どれくらい凄のかよくはわからない。

この広大な土地は、10,000〜6,000年前は海だったが、6,000〜4,000年くらい前から海水が引き、そして土砂や泥炭などが溜まり始め、3,000年前くらいに現在の姿となった。

釧路湿原では、遊歩道や展望台、あるいは観光列車から貴重な自然を眺めて楽しむことが出来る。

観光できる時期は春から秋( 4月下旬~11月上旬)で、中でも草花の青々とした景色が望める6〜7月がベストシーズン。

それ以外はものすごく寒く、雪も積もっていたりするのでお勧めしない。

釧路湿原にある観光ポイントは以下だ。

細岡展望台

釧路湿原の東側・高台に位置する展望台。 湿原を見渡す展望台は何カ所かあるが、湿原の全体を見渡すことのできるここがベストだ!是非訪れるべし。 ここからは、緑あふれる湿原、その中を大きく蛇行する釧路川、雄大な雄阿寒岳や雌阿寒 […]

細岡展望台

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釧路市湿原展望台

一番整備されていて、かつ市内と空港から近い展望台で、釧路湿原の西の端に位置する。 3階の展望室と屋上からは湿原や釧路市街、太平洋などを一望出来る。 1階にはショップやレストラン等があり、2階には湿原に関する資料室がある。 […]

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サテライト展望台

サルボ展望台

標高約70mの小高い丘の上に建つ展望台。 ここからは塘路湖を中心に大小5つの湖沼と釧路湿原を眺めることが出来る。 夏に行くと、豊かな緑と湖沼が作り出す青のコントラストが美しい。 登っていく道は急勾配で結構ハードだ。 なお […]

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コッタロ湿原展望台

釧路湿原の北東の端にある「コッタロ湿原」の小高い場所にある展望台。 釧路湿原の他の展望台と比べるとここからの眺めは“今ひとつ”だ。 ただ、運が良いと美しい丹頂鶴を見ることが出来るのがここの良い点。 付近の道路は砂利道で道 […]

コッタロ湿原展望台

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コッタロ湿原展望台

観光列車

ノロッコ号

くしろ湿原ノロッコ号

JR「釧路駅」を発着する観光専用のトロッコ列車で、4月下旬~5月上旬および5月末〜10月中旬の間に1日あたり1〜2往復運行されている。 「釧路駅」から「塘路駅までの道のりを約50分かけてゆっくりと走り、車窓から釧路湿原の […]

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夕陽

夕陽

釧路の夕陽は、色が極めて赤く、まるで一枚の絵画を見ているかのような気分になれる。

インドネシアのバリ、フィリピンのマニラの夕陽とともに「世界三大夕陽」とされているほど素晴らしい。

「は? そんなの聞いたことないぞ。 一体全体誰が決めたんだ?」と思ってしまうが、どうやら至る所を訪れ、世界中の場所に詳しかった船乗りたちが1960年代にそう決めたらしい。

日没の30分前から1時間後くらいは美しい夕陽を見ることが出来る。

・釧路の日没時間の目安(各月1日)

1月/15:58、 2月/16:35、 3月/17:11、 4月/17:48、 5月/18:23、 6月/18:55、 7月/19:05、 8月/18:44、 9月/17:58、 10月/17:05、 11月/16:15、 12月/15:49

※秋と冬の夕陽は、入射角度が深く、かつ空気が澄んでいるためより美しい。

釧路の夕陽は、海沿いの場所か釧路湿原にある展望台で見ると良いだろう。

以下がお勧めの夕陽ポイントだ。

細岡展望台

釧路湿原の東側・高台に位置する展望台。 湿原を見渡す展望台は何カ所かあるが、湿原の全体を見渡すことのできるここがベストだ!是非訪れるべし。 ここからは、緑あふれる湿原、その中を大きく蛇行する釧路川、雄大な雄阿寒岳や雌阿寒 […]

細岡展望台

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釧路市湿原展望台

一番整備されていて、かつ市内と空港から近い展望台で、釧路湿原の西の端に位置する。 3階の展望室と屋上からは湿原や釧路市街、太平洋などを一望出来る。 1階にはショップやレストラン等があり、2階には湿原に関する資料室がある。 […]

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幣舞橋

釧路川河口付近に架かる全長124mの大きくて立派な橋だ。 市内の中心部にあるので行きやすい。 幣舞橋からは、海に溶けていく夕日と、釧路川や釧路港が美しいオレンジ色に染まるという絶景を眺めることが出来る。 運が良ければ、太 […]

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幣舞橋

丹頂鶴

タンチョウヅル

釧路湿原には、アイヌの人たちが「サルルンカムイ ※湿原の神の意味」と呼ぶ鳥、丹頂鶴が生息している。

丹頂鶴は、非常に美しく優雅だが、よほど運が良くないと自然の中で見ることは出来ない。

以下のような場所に行けば、間近に観察することが出来る。

※全て釧路湿原の西側のエリアにあるので、「釧路空港」からは近い。JR「釧路駅」からも全てバスで行くことが出来る。

※入場料は500円程度だ。

釧路市丹頂鶴自然公園

釧路湿原には、アイヌの人たちが「サルルンカムイ ※湿原の神の意味」と呼ぶ鳥、丹頂鶴が生息している。 丹頂鶴は、非常に美しく優雅だが、よほど運が良くないと自然の中で見ることは出来ない。 以下のような場所に行けば、間近に観察 […]

丹頂鶴自然公園

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阿寒国際ツルセンター

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釧路市動物園

釧路市動物園

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アクティビティ

釧路川源流カヌー
画像出典:北海道観光振興機構(画像の再利用は禁止されています)

カヌー

釧路川をカヌーで下るのは優雅な体験となるだろう。

緩やかな川の流れの中、釧路湿原の雄大な景色を眺めたり、野生動物と出会ったりと、大自然を満喫できる。

料金は、大型のカヌーを他のグループの人たちとシェアするコースであれば7,000円〜、自分たちのグループだけのプライベートコースであれば15,000円〜くらいだ。

所要時間は2〜3時間程度。

以下のサイトは多言語対応しており、これら経由で予約できる。

グルメ

炉端焼

炉端焼
画像出典:北海道観光振興機構(画像の再利用は禁止されています)

「炉端焼」は釧路の名物グルメだ。

釧路市内に約40店舗ある。

「炉端焼」は、田舎屋風の店の中心に置かれた囲炉裏で、店員が旬魚介類や野菜を炭火で焼いて客に提供するという居酒屋の一形態。

居酒屋なので、炭火焼だけでなく、新鮮な刺身などもメニューにある。

なお、新鮮な魚介を炭火で焼く「炉端焼」は釧路が発祥の地だ。

日本有数の漁港である釧路港に上がった新鮮なシーフードがリーズナブルな価格で味わえるので大いにお勧め出来る。

ちなみに2019年5月に日本の安倍首相とアメリカのトランプ大統領が会食したのも、東京の六本木にある高級な炉端焼の店「田舎家」だった。

以下が代表的な人気店だ。

炉ばた煉瓦

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ラーメン

「札幌ラーメン・函館ラーメン・旭川ラーメン」が“北海道3大ラーメン”とされるが、「釧路ラーメン」はそれに次ぐ存在だ。

釧路市内には100店以上のラーメン店がある。

「釧路ラーメン」は、鰹出汁のあっさりした醤油(しょうゆ)味のスープと細縮れ麺が基本だ。

1930年くらいから屋台で提供されるようになり、第2次大戦後に店が増えた。

麺が細いのは、寒い海から帰った漁師達に少しでも早く温かいラーメンを出すために茹で時間の短縮を図って関係者たちが努力した結果らしい。

以下が代表的な人気店だ。

らーめん工房 魚一

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ラーメン まるひら

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市場

和商市場

“北海道・三大市場”の一つ。 海産物や青果など約60の店舗が並ぶ公設市場で、JR・釧路駅の近くにある。 ここは、海産物がバラエティ豊かで価格が安いことで有名だ。 ここに来た君は「勝手丼」を食べないといけないだろう。 「勝 […]

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勝手丼
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