宮島で最も有名な見所で、世界遺産(文化遺産)だ。
海を敷地にするという奇想天外な発想の、世界に類を見ない構造の社殿だ。
海の上に優美かつ華麗な姿で立つ社殿は約6時間ごとの潮の干満で景色が驚くほど変わる。
特に満潮時には朱塗りの大鳥居と美しい社殿群が青い海に浮かんだように見え、素晴らしい。
社殿は、1168年に当時の日本の覇者であった平清盛(1118〜1181)によって、平安時代の貴族の住宅様式であった寝殿造で造営され、現在の姿になった。
全長約260mにも及ぶ朱塗りの回廊で結ばれた約20棟の社殿群はほとんどが国宝か重要文化財に指定されている。
ちなみに厳島神社の本殿および社殿群の面積は神社としては日本一の広さだ。
なお、毎日日没30分後から23時ごろまでは厳島神社と大鳥居がライトアップされてオレンジ色に包まれ、昼間の印象とは違った幻想的な雰囲気となる。