福岡市博多エリアの総鎮守として知られる櫛田神社の奉納神事で、約800年という長い歴史がある。
2016年にユネスコによって他の日本各地の祭 (32つ)とともに世界遺産として登録された。(※無形文化遺産)
この祭りを見に訪れる観光客は約3,500,000人で、この数は日本の祭りの中で最も多い。
祭りの期間中(7月1日〜15日)は、高さ十数メートルと巨大でかつ色とりどりに美しく装飾された「飾り山笠」という山車が町内の約10か所に展示される。
そして祭りの終盤となる7月10日からは、褌に法被姿の屈強な男たちが、美しく飾った人形や神像などを乗せた高さ数メートルの「舁き山笠」と呼ばれる山車を担いで疾走し、町中が熱気に包まれる。
なお、この祭りで一番の見どころは、最終日の夜明けに開催される「追い山笠」だ。
これは1687年から始まったイベントで、町内別の7つのチームが5分間隔でスタートし、約5kmのコースを山車を担いで走ってタイムを競うものだ。
最も速いタイムを出しても優勝賞金などはもらえないが、男たちが名誉のために全力を尽くす姿は感動ものだ。