博多の街の総鎮守として、「お櫛田さん」の愛称で広く福岡市民から親しまれている神社だ。
博多の“夏の風物詩”として日本全国でも有名な祭りである「博多祇園山笠」や秋の祭り「博多おくんち」が奉納される神社でもある。
上川端商店街の南側の入口近くにあり、商売繁盛を願う多くの参拝者でいつも賑わっている。
創建は757年、伊勢松阪にある櫛田神社から大幡主大神を勧請したことに始まるという。
祭神は、大幡主大神以外に天照大神と素盞嗚尊だ。
櫛田神社は戦国時代(1467〜1590年)に度重なる戦火により荒廃したが、1587年にこの時代の覇者であった豊臣秀吉(1537〜1598年)によって博多が復興された際に現在の社殿が造営された。
境内には、高さ13Mと巨大で迫力のある「博多祇園山笠」の飾り山笠が展示されている(※6月以外)
あと、神社の入り口付近には「櫛田の銀杏」とよばれる樹齢約1,000年の御神木があり、その根元には2点の蒙古碇石が置かれている。
蒙古碇石とは、数万人の軍勢で2回(1274年、1281年)に渡り九州を侵略してきて、その度に日本の侍たちに撃退された中国軍(※当時は元朝(げんちょう)が船の碇として使用していた岩だ。