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外国語対応

福岡の屋台の概要/印象

福岡は、今なお屋台文化が地域に根づいている日本では唯一の都市だ。

現在営業している屋台の数は約100店で、日本全国の屋台総数の約40%を占めている。

※数万店もある東南アジアの国々などに比べると圧倒的に少ないが。。。

福岡の屋台は、移動販売ではなく、店ごとに毎日同じ場所(※歩道や道路の上)に固定されて営業している。

店は、ほとんどがリアカーなどを改造した組み立て式の構造物で、営業が始まる夕方ごろに設置され、営業が終了するとまた解体されて近隣の駐車場に戻されている。

 

屋台で味わうことが出来るメニューは、かつては豚骨ラーメンが主流だったが、現在では焼き鳥、天ぷら、おでん、もつ鍋などの福岡名物料理や、中華料理、フランス料理、イタリア料理と多彩だ。

 

人情味あふれる雰囲気で、開放感があり、店のスタッフや隣り合ったお客との交流も楽しい。

※ほとんどの博多の人々は温かく、人懐っこい。

そして料理の味のレベルも高いので、機会があれば是非トライしてみてくれ。

 

なお、最盛期(1970年代)には400軒あった福岡の屋台だが、年々その数を減らしている。

素敵な文化なのでなくなると寂しいし、日本にとっても大いなる損失だ(という気がする)。

国際自然保護連合(IUCN)に、福岡の屋台を、絶滅危惧種として指定して欲しいくらいだ。

お勧め・特筆事項

以下を事前に読んでおくとより福岡の屋台を楽しむことが出来るだろう。

屋台きっぷ

「1ドリンクと店のおすすめメニュー1品」がセットになったチケット(1枚1,100円)だ。

ドリンクさえ注文すれば、料理は出てくるので、日本語が出来なくても大丈夫。

そしてドリンクと1品を別々に頼むより安くなるし、“明朗会計でもあるので、お勧めだ。

 

この「屋台きっぷ」、天神エリアと中洲エリアの9店で使うことができる。

以下は公式サイトで、どのような店で使えるかがわかる。

なお、「屋台きっぷ」は以下で販売している。

  • 福岡市観光案内所/博多駅天神
  • トラベルレコメンド:福岡空港・国際線到着口(1階)
  • チケットポート福岡パルコ店:福岡市中央区天神2-11-1福岡PARCO本館5階
  • 博多エクセルホテル東急:福岡県福岡市博多区中洲4-6-7
  • ホテルニューオータニ博多:福岡県福岡市中央区渡辺通1-1-2
  • 変なホテル福岡博多:福岡県福岡市博多区中洲5-4-19

注意点

メニュー

屋台の定番メニューは、ラーメン、焼きラーメン、おでん、焼き鳥などと火の入った料理となっている。

※日本の法律により、屋台での生もの(刺身やサラダなど)の提供が禁じられている。

注文

屋台では、「外国語があまり通じない」が多言語メニューは今や60%くらいの店が用意しているので、欲しいものを指差して注文してくれ。

休日

水曜など平日が多いが、店により異なる。

行きたい店があれば、開店準備がはじまる当日の15時以降、出掛ける前に一本電話で確認をしておくと確実だ。

あと、台風の時など天候が非常に悪いと店は閉まる。

営業時間

18時〜19時から翌1時〜3時くらいの店がほとんど。

なお、屋台が最も混み合うのは、福岡の地元客が仕事終わりに来店する20~22時なので、それ以外に訪れれば、待たなくて良い。

予約

ほとんどの屋台は予約不可だが、中には予約ができる店がある。

行きたい店を決めたら事前に予約できるかどうか確認しておくと良いだろう。

※と言っても、予約は基本「電話+日本語」なので、外国人の君には予約を取るのはちょっとハードルが高いかもしれない。

予算

ドリンクを1杯ずつ飲んで、2〜3品の料理を食べて一人あたり2000円ほど。

街中のレストランとあまり変わらないか、ちょっと高い。

上記は、値段がレストランよりも大幅に安い東南アジアなどの屋台と一番違う点だろう。

会計

支払いは現金のみでクレジットカードが使えない店がほとんどなので気をつけてくれ。

あと1万円札での会計も、店にお釣りが足りない場合が多く、対応するのに手間がかかるので嫌がられる。

1000円札を多めに持って出かけてくれ。

トイレ

店にはない。

ただ、ほとんどの店の近くに公衆トイレやコンビニがあるので、スタッフに場所を聞いてくれ。

※トイレは、事前に済ませておくのがべター。

店のルール

店によっては、お通し(おとおし=cover charge including a small appetizer)があったり、1品は必ず料理を注文しなければいけないところがある。

心配だったら入店前に確認してくれ。

ぼったくり

中洲の屋台では、正規の料金よりも多めに請求する店があるらしい。

ターゲットは、やはり君のような観光客だ。

以下を気をつければ大丈夫。

  1. 値段の表示がある屋台を選ぶ 
  2. メニューにない料理を注文しない
  3. 長居しない
  4. べろべろに酔っ払って行かない

見どころ/体験場所

現在、福岡市内には約100軒の屋台があるが、大きく分けて、「天神」・「中洲」・「長浜」という3つのエリアに集中している。

天神

天神は九州一の繁華街だ。

博多にある約100の屋台のうち、半分程度がここ天神地区にある。

数多くの商業施設が立ち並び、天神を南北に走る「渡辺通り」沿いに約20店舗、地下鉄「天神駅」の北側と「昭和通り」周辺に約20店舗が集中している。

 

天神エリアの屋台は近隣にある「中洲」の屋台よりもビギナー向けだ。

というのも、「中洲」の屋台は歓楽街から近く、特に女性一人では近づきにくい。

天神エリアの屋台はデパートなどと同じ通りにあるので人通りが多くて明るい。

そしてアクセスも非常に良い。

あと、価格設定も天神エリアの方が安い。

なお、前述した「屋台きっぷ」の加盟店もほとんどが天神の屋台だ。

住所福岡県福岡市中央区天神1〜4丁目、福岡市中央区渡辺通4丁目
アクセス:(最寄駅)「西鉄福岡(天神)駅」、福岡市営地下鉄・空港線「天神駅」、福岡市営地下鉄・七隈線「天神南駅」から徒歩9分。
休日店により異なる
時間18~翌3時(※店により異なる)

中洲

中洲は、“日本の三大歓楽街”の一つに数えられているエリアだ。

※その他2つの歓楽街は、東京の新宿・歌舞伎町と札幌の「すすきの」。

歓楽街のネオンと那珂川に囲まれた中洲の屋台の光景はフォトジェニックで、「これぞ福岡の屋台」という感じだ。

国体道路を挟んだ那珂川沿いを中心に15くらいの屋台があり、北側の店には地元客が、南側の店には観光客が多い。

天神エリアよりも値段は高め。

住所福岡県福岡市博多区中洲1〜5丁目
アクセス:(最寄駅)福岡市営地下鉄・空港線「祇園駅、「中洲川端駅」
休日店により異なる
時間18~翌3時(※店により異なる)

長浜

長浜エリアは、以前は「ラーメン屋台」で賑わっていたが、今では数軒の屋台しか残っていない。

実は、長浜エリアは、「豚骨スープ」「替え玉」「細麺」などといった現在の博多ラーメンのスタイル/システムを誕生させた“ラーメンの聖地”なのだ。

ラーメンの大ファンを自認している君は、この場所への“巡礼”を忘れてはならない。

そして「友よ、ここが豚骨ラーメン発祥の地だ!」という蘊蓄とともにラーメンの写真をSNSにUPするべきだろう。

住所福岡県福岡市中央区長浜2〜3丁目
アクセス:(最寄駅)福岡市営地下鉄・空港線「赤坂駅」
休日店により異なる
時間18~翌3時(※店により異なる)

代表的な屋台

小金ちゃん

「焼きラーメン」を考案した大人気店。 ここの焼きラーメンは、茹でた極細麺に豚骨スープと濃厚な特製ソースをからめて鉄板で炒めたものだ。 香ばしくねっとりとした食感で美味しく、ビールや酒にすごく合う! その他にも、明太子の塩 […]

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屋台まみちゃん

おでん、豚骨ラーメンなどの定番メニューに加え、酒のつまみになる一品料理などのメニューが豊富。 人気メニューは、和風出汁の効いたトロトロのオムレツの中に明太子とネギがたっぷり入った「明太玉子」だが、 太めのうどん麺をスパイ […]

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屋台おかもと

大人気の屋台。 この店の看板メニューは「豚骨ラーメン」だ。 濃厚なのに臭みや雑味がない、キレのある豚骨スープが細麺によく合う。 トッピングには、たっぷりのネギ。 あと、豚骨ラーメンのスープを使ったピリ辛味の「チャンポン」 […]

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屋台レミさんち

フランス料理の屋台で、毎日行列が出来る人気店。 フランス人のレミさんが運営しており、ワインやビールに合うカジュアルで美味しいフランス料理を味わうことが出来る。 レミさんやノリのいいフランス人スタッフたちが客をもてなしてい […]

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