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金沢城公園の概要/印象

金沢城は、“日本100城”にも選ばれている端正で、かつ規模の大きな城だ。

江戸時代 (1603〜1868年)に、外様大名としては最大の石高を誇った加賀藩前田家の歴代藩主の居城であった。

残念なことに5度の大きな火災(1602年・1631年・1759年・1808年・1881年)で焼失したため、創建当時の建物は何一つ残っていない。

※火災は、1759年のものが特にひどかった。

以下、金沢城の歴史を中心に語る。

1546年に簡易な城の機能を持つ浄土真宗の寺院として建立され、尾山御坊と名付けられた。

1580年に戦国時代の覇者織田信長(1534〜1582年)の軍勢によって攻め落とされ、金沢城と名称が変わった。

1583年に、このエリアの支配者となった有力な大名の前田利家(1539〜1599)が金沢城に入城し、その後本格的な城づくりが開始され、最盛期には約300,000㎡の敷地に20もの櫓を持つ城となった。

1602年、落雷により天守が焼失。

1631年の火災以降は、二の丸が城の中枢となる。(※二の丸だけは何度消失しても再建された。)

1759年の火災で、城のほとんどが焼失。

近代になり、侍の時代が終わると、金沢城は凋落の一途を辿る。

明治時代(1868〜1912年)から第二次大戦終結までは、陸軍の基地となり、その間の1881年には火災で石川門・三十間長屋・鶴丸倉庫以外の建物が全て焼失する。

そして第二次世界大戦後は1995年まで金沢大学の敷地となってしまう。

が、1999年になってようやく金沢城の復元工事が始まり、庭園や櫓、門などが復元され、近年ようやくかつての姿を取り戻しつつある。

※金沢城公園の総面積は205,000

なお、金沢城公園は、市内の中心部にあり、ほとんどの観光スポットに近接している。

兼六園・金沢21世紀美術館からは徒歩5分、近江町市場・長町武家屋敷跡・主計町茶屋街からは徒歩5分の距離にあるので、これら施設と一緒に回ると効率的だ。

お勧め・特筆事項

とにかく城を見てくれ。

ただ、君が建造物や歴史などに興味がなければ、代表的な櫓や門などをぼーっと眺めて、それらの写真を撮ってSNSにUPして終わりで良いだろう。

金沢城公園は、金・土曜日と祝日の前日の夜間は開園される。

日没から21時までライトアップされて中々ロマンチックだ。

眺めと雰囲気の良い茶室とカフェが一つずつあるので、それらで城や庭を見ながらお茶を飲んでまったりするのも良い感じだ。

金沢城公園へのアクセス/データ

バス

金沢城公園には、バスでアクセスするのが一般的だ。

金沢駅(東口)から金沢城公園までは、ほとんどの「北陸鉄道バス」、あるいは全ての「城下まち金沢周遊バス」、「兼六園シャトルバス」、「まちバス」を使って15分くらいで行くことが出来る。

※「まちバス」は土・日・祝日のみ運行

 

下車すべきバス停は以下。

  1. 香林坊:③・⑧〜⑩乗り場から出る全てのバスが停車する。
  2. 兼六園下・金沢城:⑥・⑦乗り場から出る全てのバス(※快速を除く)が停車する。
  3. 広坂・21世紀美術館:③・⑦乗り場から出る全てのバスが停車する(※快速バスを除く)。

タクシー

金沢駅から金沢城公園までは約2kmの距離で、タクシーだと6〜7分、900〜1,000円くらいで着くので、複数名で訪れる場合は利用した方が時間の節約になる。

金沢城公園

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見どころ/体験場所

以下は主な見所だが、基本、櫓や門などの建物だ。

菱櫓・五十間長屋・橋爪門続櫓はつながっており、一つの大きな建物のようになっている。

これら櫓は2001年、古絵図や古文書などをもとに当時の姿に忠実に復元された。

延べ床面積は1,894㎡と、明治以降に建てられた木造の城郭建築物としては日本最大だ。

内部では、釘やボルトを1本も使わない日本の伝統的な建築手法である“木造軸組工法”の実例を見学することが出来る。

その他コンピューターグラフィックス映像や各種の模型、歴史的な展示物などもある。

  1. 菱櫓
    二の丸を守る役目を持った菱形の建物で、強固な防御施設だった。
    二ノ丸で最も高い建物で、三層構造、千鳥破風という華やかな外観でもあり、天守閣のない金沢城ではシンボル的な建物だ。
  2. 橋爪門続櫓
    橋爪門は、金沢城で一番重要な建物であった二の丸の正門。
    三層の物見櫓である橋爪門続櫓は、「橋爪門」に出入りする人々を監視したり、三の丸で戦闘が起きたときの指揮所という機能を担った。
  3. 五十間長屋
    菱櫓と橋爪門続櫓を結ぶ二層の長い櫓。
    普段は武器等を保管する倉庫として使用されるが、非常時は戦闘のための砦となった。

橋爪門・石川門・河北門という3つの門は、“金沢城三御門”と呼ばれる存在だ。

1880年代から河北門と橋爪門が失われていたが、それぞれ2010年と2015年に復元されて、130年ぶりに“金沢城三御門”が揃った状態となった。

これら3つの門は威風堂々としており、見応えがある。

  1. 橋爪門
    前述したように、橋爪門は、金沢城で一番重要な建物であった二の丸の正門として、最も格式が高い門だった。
    同時に城内にある枡形門の中では最大。
    櫓門である二の門の内部は公開されている。
  2. 河北門
    三の丸の正面にある、金沢城の“実質的な”正門。
  3. 石川門
    金沢城の搦手門。
    鉛を使用した屋根瓦は白く輝き、遠くからでも目立つ。
    金沢城のシンボル的な存在だ。

玉泉院丸庭園

加賀藩の三代目藩主が1634年に造成して以来、歴代の藩主たちのプライペートな庭だった。

明治時代(1868〜1912)に加賀藩が廃止された際に、この庭も取り壊されたが、2015年に池泉回遊式庭園として美しく復元された。

デザイン性の高い石垣や22mもある高低差など、立体的かつ独創的な造りとなっている。

休憩所である玉泉庵の和室では、庭園の全景を眺めながら抹茶と上生菓子を楽しむことが出来る。

なお、金・土曜と祝日の前日は、夜間も開園しており、日没から21時まで幻想的にライトアップされた姿を鑑賞することが出来る。

グルメ

玉泉庵

玉泉院丸庭園の中にある数寄屋造の休憩所。 美しい庭を見ながら、上品で美味しい抹茶と上生菓子のセット(730円)を楽しむことが出来て、素晴らしい。

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豆皿茶屋

鶴の丸休憩館の中にあるおしゃれな和風カフェ。 2017年夏オープンとまだ新しい。 3種類(1,200円、1,800円、2,500円)ある御膳は、石川の名物(寿司•スイーツなど)を少量ずつ色々と味わうことが出来、お勧めだ。 […]

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