谷根千

君が“日本旅行の上級者”(※東京に来るのが3回目以上など)であればお勧めできるエリアだ。

以下で少しこのエリアの歴史を語る。

このエリアは古代や中世を通じて農村地帯だった。

江戸時代(1603〜1868年)になって江戸(※現在の東京)が日本の中心地となると、このエリアは “武士階級の住宅地”となり、また非常に多くの寺が創建されたり他所から移転して来るなどで“寺町”としての性格が強くなった。

侍たちの時代が1868年に終わり、近代になるとこのエリアは、アッパーミドルクラス以上の人たちが住む高級住宅地となった。

東京は、1923年の関東大震災と第二次世界大戦中(1939〜1945年)のアメリカ軍による度重なる空襲によって多くの建物が倒壊、焼失したが、このエリアは被害が少なかった。

そのため現在でも昔ながらの建物や町並みが保存されている。

谷根千は、第二次大戦後も人気の住宅地であり続けたが、1990年代に入り、「レトロ感・ノスタルジック・下町」という要素を持つこのエリアの魅力が広く知られるようになり、古民家をリノベーションした雰囲気の良いショップやカフェが多数出来るなどで、人気の観光地となって現在に至る。

谷根千は上野に近接しているので一緒に回ると効率的だ。