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姫路城の概要/印象
日本には国宝に指定されている城が5つあるが、姫路城はその中でも抜きん出ており、日本の城を代表する存在だ。(※その他4つの城は、松江城、松本城、彦根城、犬山城)
姫路城は1346年に築城されて以来、城主となった数々の著名な日本の武将や大名によって増築・改修された。
現在の姿になったのは、戦乱の世が終わった1617年だが、以降約400年間一度も落城や火災に見舞われることがなかった。
これは日本では極めて珍しいことだ。
姫路城は、白鷺(しらさぎ)が羽を広げて舞っているように見えることから、「白鷺(はくろ)城」という別名を持っている。
まぶしいほど白亜に輝いているが、これは火災に強い石灰を使った白漆喰壁に塗っているからだ。
姫路城は、
「美的完成度が日本の木造建築において最高の位置にあり、世界的にも他に類のない優れたものであること」、
「城郭建築が日本で最盛期だった17世紀初頭に整備された天守・櫓・門などの建造物や石垣・堀などの土木建築物が良好に保存され、防御面で工夫された日本独自の城郭の構造を最もよく示した城であること」などが評価されて1993年に世界遺産として登録されている。
ちなみに日没後から午前0時まではライトアップされ、美しく幻想的になる。
神戸から新幹線で15分、普通電車で約40分とアクセスも良いので、君がある程度余裕のある日程で関西エリアに滞在するのであれば是非訪れることをお勧めする。
姫路城のお勧め・特筆事項
とにかく城を見てくれ。
記念撮影
SNS好きな君は、写真をたくさん撮ることも忘れるな。
城のシンボルである「大天守」を背景に記念撮影が出来るおすすめポイントは以下だ。
本丸広場
本丸の中に大天守があるので、この広場では当然、大天守を大きく立派に映すことが出来る。
西の丸
庭園に入ったあたりで大天守と日本庭園(松の木や土塀)とを一緒に入れて写すと風情がある。
三国堀
入城口から「菱の門」を抜けてすぐの右手側にある「三国堀ぼり」の前も大天守が美しく見える絶好の記念撮影スポットだ。
入場
土日祝日など、混雑する日は、大天守に整理券がないと入れないことがあるので要注意だ。
なので可能であれば平日に行け。
整理券は入城口の手前で先着順に配布され、有効期間は当日限りだ。
リアルタイムの混雑状況が公式ホームページでわかる。(※日本語でしか書かれてないが。。。)
姫路城のアクセス/データ
姫路城のある姫路駅には新幹線が通っている。
新幹線を使えば、京都からは45分、大阪(新大阪駅)からは30分、神戸(新神戸駅)からは15分で行けるので、アクセスしやすい。
姫路城の見どころ/体験場所
以下は順路に沿って主な見所を紹介する。
菱の門
入城口からすぐのところにある門で、城内で最大の櫓櫓も備えている。
荘厳であると同時に桃山時)特有の優雅で華やかなな雰囲気だ。
正面の冠木に飾られた木彫りの花菱もチェックしてみてくれ。
いの門・ろの門
古い様式の高麗門で、切妻造・本瓦葺の屋根が美しい。
将軍坂
両側に白壁が映える石段の坂道で、人気の撮影ポイントだ。
まさに「城の中の風景」という感じなので、日本の非常に有名なTV時代劇の撮影にも使われていた。
〜これから先の門と通りは、敵が侵入して来た時のことを考え、複雑な構造にしてある。〜
はの門
大天守までの見学ルートの中間点に位置する櫓門。 門を進むと石垣が出っ張っており、行き止まりかと思わせるが、これは城内に侵入した敵の軍隊を迷わせるための仕掛けだ。
にの門・東方土塀
「はの門」から「にの門」へは、石垣の土塀沿いに歩いて突き当たりをUターンするようしか進めないが、これは侵入して来た敵を分断して、打ち取りやすくするための仕掛けだ。
にの門
天井が低く、通路が直角に曲がっている上に、上り坂になっている櫓門。
大天守
真っ白で大きな大天守は近くで見ると迫力満点で姫路城見学の最大のハイライトだ。
大天守は、約15mの石垣に31mの木造建築が乗った構造で、外から見ると屋根の形などで5階建てに見えるが、実は内部は地下1階・地上6階の7階建になっている。
三角形の千鳥破風の屋根と、ゆるやかな曲線を描く唐破風の屋根がみごとに調和していて均整のとれた美しさを醸し出している。
以下はフロア別の見所だ。
1F:屋根を支えるために肘木が添えられた梁が並ぶ天井が興味深い。
2F:槍や銃が架けられていた武具掛けや、敵と対峙する「破風の間」
3F:大天守の構造の中心で、地上から最上階までの床を支える東と西の2本の大柱。
城内に侵入した敵を倒すために侍が潜んだ「武者隠し」という小部屋も面白い。
4F:石打棚は、床から一段高い場所に設置されており、ここから下にいる敵を銃で撃てるように作られた。
6F:最上階
四方が窓となっており、姫路城の周囲には高い建物がないため、姫路市街を広く見渡すことが出来る。
当然、眺望は素晴らしいので、写真をたくさん撮ってくれ。。
最上階の屋根には一対の大鯱瓦が飾られている。
りの一渡櫓・りの二渡櫓
石落としや狭間を備えた櫓.
一渡櫓には、明治・昭和・平成という3つの時代に造られてかつては大天守に設置されていた大鯱瓦を見ることができる。
ぬの門
櫓門が二階建てとなっているが、このタイプは日本でここだけしか現存していない。
三国堀
通常の見学コースのゴール。
大天守を背景にする絶好の記念撮影スポットなので、写真を撮ることを忘れるな。
西の丸
大天守に向かう見学ルートとは別に、「菱の門」から入って左に進む「西の丸」の見学ルートがある。
日本庭園が整備され、歴史館などもあるので、時間があれば立ち寄るべし。
中でも見所は「百間廊下」という240mほども続く長い渡り廊下で、20もの部屋を結んでいる。
これらの部屋には、千姫 (1597〜1666年)という日本では非常に有名なお姫様に仕えた侍女たちが住んでいた。
ちなみに千姫は、徳川幕府の初代将軍の徳川家康 (1543〜1616)の孫だ。
一部の部屋や廊下には、姫路城の歴史に関する資料や模型の展示がある。
好古園
姫路城の南西400mくらいに位置する池泉回遊式の日本庭園で、姫路城を借景にしている。
竹が青々と生い茂る「竹の庭」など大小9つの庭園で構成され、門や塀をくぐるごとに風景が変わる趣向となっている。
茶室「双樹庵」/営業時間:10~16時 では、抹茶と生和菓子が500円で楽しめ、レストラン「活水軒」/営業時間:10~16時30分 では庭園を眺めながら食事やお茶を飲むことが出来て良い感じだ。
住所 | 兵庫県姫路市本町68 |
TEL | 079-289-4120 |
休日 | 無休 |
時間 | 9~17時(※4月27日~8月31日は9時~18時) |
料金 | 大人300円、小・中・高生150円(※姫路城との共通入場券は大人1040円、小・中・高生360円) |
URL | https://www.himeji-machishin.jp/ryokka/kokoen/ |