約1,500年前に創建された、長い歴史と高い格式のある神社だ。
主祭神は素戔嗚尊で、他に素戔嗚尊の妻と子供、妻の両親という合計五柱の神々が祀られている。
これらの神々は一つの家族で、そのうち夫婦が二組であることから、川越氷川神社は「家族円満・夫婦円満・縁結び」に大いにご利益があるとして人々から信仰されている。
特に縁結びが非常に有名で、多くの女性たちが良縁祈願に訪れる。
また、370年以上の歴史があり、毎年10月中旬に約1,000,000人もの観客が集まるほど人気がある川越氷川祭はこの神社の例大祭だ。
1849年に竣工した現在の本殿の建物には、全面に精巧で素晴らしい彫刻が施されている。
また鳥居は高さ約15mと木製の鳥居としては日本最大級の大きさで、扁額の文字は、日本人の間では非常に有名で人気のある幕末の武士、勝海舟(1823〜1899年)によるものだ。
川越氷川神社がユニークなのは、歴史と格式のある神社であるにもかかわらず、絶えず新しい取り組みを行なっているところだ。
メインの参拝客である女性たちが喜びそうな、楽しくてフォトジェニックな企画やイベントを多数打ち出し続けている。
参拝客に喜んでもらい、より信仰心や親しみを持ってもらうとともに、コツコツとお金を稼いで、神社の維持/発展にそのお金を使おうとする前向きな姿勢と努力には感心してしまう。
新しい取り組みに関しては、具体的には以下だ。
<絵馬トンネル>
参拝客の願いが込められた絵馬が約20mに渡って吊り下げられ、まるでトンネルのような形となっている。
本殿の脇にあり、フォトジェニックだ。
<鯛みくじ>
日本では縁起が良い魚である鯛をモチーフにしたおみくじを、小さな釣り竿を使って釣り上げるのが楽しい。
<縁結び風鈴>
「天の川に恋の願いが届くように」というロマンティックなテーマで、夏季(7月上旬〜9月上旬)限定で行われる祭事。
この時期、たくさんの参拝客たちが(主に恋の)願い事を書いた短冊を風鈴にかけて祈る。
色鮮やかなガラスで出来た2,000個の風鈴が、涼やかな音を立てながら風に揺れる様子は、綺麗で心が洗われる。
君がすれっからしだったとしてもきっと恋をしたくなる。